致知

【致知2019年4月号】特集テーマ「運と徳」を読んでの感想

今月号のテーマは「運と徳」。

「もっと運があれば…」とか

「今年の運使い果たしちゃったんじゃない?」とか

日常生活で「運」という言葉と使う機会って多いですよね。

「運がいい人になりたい」とは誰もが願うところです。

 

東洋の古典にこんな記述があるそうです。

「運と徳は相関している」

つまり、徳が大きいほど運が良くなるということ。

ではどうすれば徳を高くできるのか。

その答えがあるのはなんと「論語」だそうです。

 

ざっくりと説明すると

・まずは見返りなどを求めず、やることをきちんとやる
・自分のよくない部分は、自分で注意する
・他人のよくない部分は注意しない

という感じ。

これらを実行していくと自分の身を修(おさ)めることに繋がるのでしょう。

身を修めるとは「自分のことは自分できちんとやる」という意味。

そうすることが徳を高めることにつながっていきます。

与えられた環境の中で、最善の努力をしていくこと。

運と徳を高める秘訣ということですね。

対談「磨すれど磷(うすろ)がず」を読んで


今回は、建築家「隈研吾氏」と北海道日本ハムファイターズ監督「栗山英樹氏」の対談を読んでいきたいと思います。

タイトルは「磨すれど磷(うすろ)がず」。

これは論語の一節であり、

「堅いものはどんなに摩擦しても薄くならない」

という意味です。

つまり「堅い志があれば、どんな環境でもくじけない」ということを表しています。

 

来年の東京オリンピックに向けて建設している新国立競技場の設計に携わったのが、隈研吾氏。

大谷翔平を育て、2016年に北海道日本ハムファイターズを日本一に導いたのが栗山英樹監督。

二人には堅い志があったからこそ、このような実績を持つことができているのだと思います。

では徳を高め、運をよくするためにどんなことをしてきたのか。

さっそく記事から読み解いていきたいと思います。

 

逆方向の意見を言いやすい雰囲気をつくる


これはチームで仕事をする際に必要になってくる哲学ですね。

隈研吾氏がスタッフの心を一つにまとめるとき「逆方向の意見を言いやすい雰囲気」をつくることを心がけているそうです。

どんなに優れた人でもミスはする。

それを指摘できなかったらどうなるでしょうか。

「これ言ったら絶対怒られるわ…」

と周りに思われたら、相当な勇気のある人でないと言ってくれませんよね笑

 

最終的なゴールを「プロジェクトの成功」に設定するなら

ミスは当然指摘してもらった方がいいわけです。

チームの運を上げるためにも、このような空気感は大切ということですね。

 

また栗山英樹監督も自身では

「自分は選手として能力あるわけではなかった」

と言っています。

だからこそ周りの人の話をよく聴くことを意識したそうです。

特に自身の年齢が上がってくるとなおさら。

 

意見を言いやすい雰囲気をつくって

その意見に積極的に耳を傾ける姿勢が、運を良くするためのひとつの条件なのではないでしょうか。

 

まずは人間を知ること


「商売でも野球でも人間としての徳がなかったら発展させることができない」

というのが栗山監督の意見です。

これはとても興味深い意見ではないでしょうか。

野球と徳には関連がある、というのです。

 

これは栗山監督の志があっての意見ではないかと感じます。

栗山監督は

「野球という競技のおもしろさを次の時代に伝えたい」

と考えています。

そのために必要なのが

「若い選手たちが、誰もが憧れる選手として人間的にも成長すること」

なわけです。

憧れられる選手になるためには徳が必須、ということですね。

 

そのこともあり栗山監督は吉田輝星選手含む新人全員に「小さな人生論(致知出版社)」を配っています。

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人間学を学んでほしいという思いがあったんですね!

また、建築家の隈研吾氏も

「建築は人間が使うものだから、人間が分かっていないといい建築はつくることができない」

と話しています。

 

建築オタクになってしまうと、利用者の気持ちを無視して

「とにかくかっこいい建物をつくろう!」となってしまう可能性がある。

そうではなく使う人がほんとうに求めているモノを考える。

 

これは建築家だけでなく、すべての職業に通ずる考えですね。

相手の気持ちを察しようとすることが徳を積むことに繋がるような気がします。

誰においても「人間を知る」ことは運につながっているようです。

 

苦しいときの考え方


苦しいとき、人間はふたつに分かれる。

不満に思うか

ありがたいと思えるか

この違いはとてつもなく大きな差を生むと、隈研吾氏も栗山英樹監督も話しています。

 

栗山監督は現役時代、選手として成功できないまま29歳で引退をします。

その後は野球解説などにがむしゃらに打ち込みますが、

「なぜ高校球児に敬語で取材をするのだろうか…」

とも感じたそうです。

 

しかし、栗山監督はこの苦しい環境を「ありがたい」と考えていたのでしょう。

その中で出会ったのが当時高校一年生の大谷翔平選手。

このきっかけがあったからこそ大谷選手がファイターズに来てくれたのだと思います。

そしてチームでの日本一につながっていく。

 

隈研吾氏も人生の中で大切にしてきたことは

何事もポジティブに受け止める

という表現に集約されるそうです。

もちろん、苦しい状況をポジティブに受け止めるのはむずかしい。

けれどそこから逃げなかったから二人は一流なのだと思います。

まずはこのように考えを変えるところからですね。

 

才能より人柄


「人柄がいい選手は野球も勝手に伸びていくし、人生も拓けてくる」

と栗山監督。

そして隈研吾氏も

「才能よりも人柄、僕も全くそのことに同感です」

と、ふたりとも同じ意見でした。

 

ではいい人柄とは、いったいどんな人柄なのでしょうか。

これはわたしの考えになりますが、いい人柄とは

「この人と一緒に働きたいな、一緒にいたいな」

と相手に思わせるキャラクターなのではと感じています。

 

これからどんどん個人の信用が重要になってきます。

資本主義から信用主義に移っていくわけですね。

要は、個人の徳がある人が求められるようになるわけです。

そして徳のある人ほどチャンス(運)が巡ってくる。

一流の方が人柄を重視する理由はここにあるのではと感じます。

 

さいごに

最初に「運と徳は相関している」と書きましたが、

読み進める中で

「徳がある人に運(チャンス)が巡ってくる」

であり、逆はおそらくないのではと感じました。

運がいいから徳が積み重なる、だとちょっと変ですよね。

わたしも少しずつ徳を重ねていきたいと思います。

それでは、また!

ABOUT ME
かない
普段は化粧品研究開発をしている兼業ブロガー。将来の夢は本を出版することと、ラジオに出演して笑いを取ること。