致知

【致知2019年12月号】特集テーマ「精進する」を読んでの感想

今月号のテーマは「精進する」

久しぶりに理解しやすいテーマな気がします!笑

精進とは、励んで怠らないこと

自分という人間を造っていくために、コツコツと努力することでもあります。

たしかに「精進」という言葉を聞いたとき、真っ先に思い浮かぶのは

コツコツ努力すること、だったり

継続していくことだったりしました。

しかし、今回の総リードの中に出てきた「精進」はちょっと違う観点であり

・母がお腹に子を宿し、命懸けで子を産むこと=精進
・生命=精進

といったものでした。

わたしたちのカラダは、心臓がコツコツ動き続け「精進」しているから成り立っていますし

母が十月十日という長い期間を「精進」してくれたからできあがっているワケですね。

これはとても大切な価値観だと思います。

総リードは、以下の一文で締め括られています。

母の精進によって生を得た私たちもまた、精進をもって自分の人生を全うしたい

自分のカラダが、自分以外の精進によって成り立っているなんて事実は言われなかったら気付けませんよね、普通。

これを知っただけで、がんばる理由になりませんか?

みんな精進してるんだから自分もやらなあかんなぁ、と思わされます。

世界は、誰かの仕事でできている…

ではないですが

世界はみんなの精進でできている

と言っても過言ではないですよね?笑

未来のための「精進」して学んでいきましょう!

対談「渋沢栄一の生き方が教えるもの」を読んでの感想


生涯に481の企業を経営し、

約600の社会事業にも携わり近代日本の礎を築いた渋沢栄一。

その渋沢栄一の生き方を対談していただくのはこちらのおふたり!

作家
童門冬二(どうもん・ふゆじ)
東京都庁にて広報室長、企画調整局長を歴任後、54年退職。第43回芥川賞候補。代表作には「小説上杉鷹山」「人生を励ます太宰治の言葉」「楠木正成」など多数。

評論家
守屋淳(もりや・あつし)
大手書店勤務を経て独立。現在は「孫氏」や「論語」を中心とする中国古典をテーマとした執筆や企業研修、講演活動を行っている。

今回のテーマは「精進する」なので

結論から言ってしまうと

渋沢栄一ってめっちゃ精進しているなー、となってしまうんですね。

だって481の企業立ち上げたり

600くらいの事業に携わっていながら

「自分はまだまだ、こんなことで満足してはいけない」

って最後まで言っていたようです。

83歳のとき関東大震災で被災し、家族からも

「安全な埼玉の深谷に逃げましょう?」

と言われても

「わたしのような老人はこういう時にいささかなりと働いてこそ、生きている申し訳が立つようなものだ」

と言って東京で様々な活動に奔走したそうです。

なんかもうこれ知ってしまったら

言い訳できないですよね笑

そういう行動が取れたのも渋沢栄一の

人々を救いたい!社会を育てたい!

という思いがあったからだと思います。

最後まで精進していた渋沢栄一はすごい!

という部分を抑えておけば十分な気がしてしまったのですが

記事の中で心に残った部分を追記していきたいと思います!

持つべきものは忠恕

東京市に渋沢が作った養育院という施設が

「弱い人たちを助けても金の無駄だ!他の事業に金を回した方がいい!」

という理由で行政の管轄から一度外れてしまったそうなんですね。

もちろん渋沢はこれに猛反対し、

養育院を自分で引き受けていきます。

その際に渋沢は

「やはり人として持つべきものは忠恕である」

と言っていたそうです。

忠恕とは、つまり孔子が言うところの「思いやりの心」のことです。

人として思いやりの心を忘れてはならない!

ということを渋沢は伝え続けたワケですね。

なぜ忠恕が必要なのか?

ということは考えるまでもありませんが

思いやりの心があれば

「弱い人間助けるより金稼ごうぜ!」

とは当然なりませんよね。

個人がフォーカスされてきた現代だからこそこの「忠恕」は必要な考えだなと感じています。

これまでは会社という集団の中にいれば思いやりがなくてもなんとかなっていたかもしれませんが(なんとかならないとは思いますが笑)

個の時代に忠恕がなかったらいよいよマズいですね…

幕末の人の話だと思わず「忠恕」を意識していきませんか?

対極にあるものでバランスをとる

渋沢栄一は「論語と算盤」を著していますが

論語に欠点があることを見抜いていたそうなんですね。

だからこそ、「論語と算盤」でお互いの短所を消していたというんです。

もともと論語と算盤は、中国の陰陽の思想と同じで

「対極にあるもののバランス」を考えて全体を円満にしようとしていました。

ポジティブだけじゃなくてネガティブな部分も必要だし、

そう考えるとバランスを取るために無駄なことなんてありませんよね?

明るい人がいいわけではなく、暗い人がいてもいいし

話すのが好きな人がいてもいいし、物静かな人がいてもいい。

守屋先生も

「負け組は切り捨てろ!という発想では決して物事はうまく進まないし、どこかで必ず行き詰まります」

と仰っています。

何が良い悪い、ではなくて

それぞれに役割があるのならば、その役割をデザインしていく努力が必要かなと感じます。

社会を育てるという意識

今回の記事で、わたしが一番いいなと感じた言葉が

「社会を育てる」というものです。

渋沢栄一は、常に人々を救う、社会を育てるという思いで生きていたそうです。

その意識で生きていたからこそ

渋沢栄一の葬儀に2万人もの人が見送りにきたのでしょう…!

社会を育てよう!なんて考えたことあります?

少なくともわたしは今までありません…

というのも自分が所属している組織(国とか会社とか)って

自分が作ったものじゃないし

自分で育てよう!って思ったことないんですよね。

勝手に育っていくものじゃね?くらいに思ってました。

でもそんなことは決してなくて

致知を今まで読んでいて、日本が今在るのは多くの先人一人ひとりのおかげですし

自分が住んでいる地域も誰かの努力で在るワケです。

そんなことを知ってしまったら

自分も「育てる側」になる必要あるじゃん!と思わされた感じです。

そもそも精進するというテーマも

「社会を育てる」という意識で行動するからこそ

精進しよう!と思えるのではないでしょうか。

社会では規模が大きすぎる方は、「部署」とか「クラス」でもいいかもしれませんね。

自分の所属を意識することで精進していきましょう!

さいごに

2019年最後のテーマが「精進する」であったわけですが

これは

2020年も引き続き精進せぇよ!

という編集者からのメッセージかなと思いました。

どんなものでもそうですが、学びに終わりなんてないわけで

当然来年もその次も努力し続ける必要はあります。

ということで、このブログも継続していこうと思います!

この一年も当ブログに訪問していただきありがとうございました!

2020年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

それでは、また!

ABOUT ME
かない
普段はメディアディレクションをしている兼業ブロガー。将来の夢は本を出版することと、ラジオに出演すること。