今月号のテーマは「古典力入門」!
古典力とは一体なんぞや…
と思ったら解説がありました!
古典力とは
古典を読み込み、血肉化し、それを自分の人生に生かしていく力
なるほど…
恥ずかしながら、古典というものにあまり触れたことがありません…
古典が現代まで残っているのは、人にとって普遍的なことが書かれいるからだと聞いたことがあります。
技術がいかに進歩しようとも、人間自体はあまり変わっていませんからね。
古典力を養う = 人間力を養う
古典の言葉をどれだけ自分の血肉にできているかどうかが、人間力を高めることに必要なようです。
今月号を通して古典力を高めるために、今月もブログを書いていこうと思います!
対談「こうして古典力を磨いてきた」を読んでみて
今月の対談は
「こども論語塾講師」安岡定子先生と
「易経研究家」竹村亞希子先生です!
安岡定子(やすおかさだこ)
漢学者・安岡正篤の孫。論語教室の第一人者。こどもからビジネスマンまで幅広い世代に向けて全国各地で講座を受け持っている。
竹村亞希子(たけむらあきこ)
東洋文化振興会相談役。易経を教えるようになって40年!易経全文を読むのに15年かけるNHK文化センター名古屋教室・易経入門講座は22年目に突入したそう。
まさに古典を通して人間力を磨いてきた、安岡先生と竹村先生の対談!
わたしも安岡先生の論語教室には一度だけ参加したことがあります。
とても雰囲気がやわらかい先生で、論語の内容がすっとカラダに入ってきた記憶があります。
この2人の先生から古典を血肉にするためにはどのようにすればいいのか…
そんなことを学んでいきたいと思います!
1. わからないことを楽しむこと
竹村先生が言うには
「易経はめんどうな約束事が多いので、1ページ目から順に読もうとすると必ず嫌になる」
とのことです笑
なんだか元も子もない気がしますが…
覚えようとせず、まずは楽しむこと。
易経って、原理原則を喩え(たとえ)話で書かれたドラマだそうです。
その一つひとつのドラマを、自分の過去にあったことに結びつけたり、世の中の出来事と合わせて想像を膨らませていく。
このように言っていただけるとハードルが下がる気がしますね!
古典力入門をする際にまず必要なのはこの「楽しむこと」なのかもしれません。
2. 自身の中で化学反応を起こすこと
古典の中に人生や仕事の「答え」があると思っていませんでしたか?
…わたしは思っていました!笑
だって人にとって普遍的なことが書いてあるんでしょう?
そう思いますよね?
しかし、古典の中に「答え」はないそうです!
古典の教えを自分のものにしたときに「答え」が得られるのだ、というのが竹村先生の考えです。
要は「自分の中で化学反応を起こす」必要があるとのこと。
たくさんのためになる言葉やストーリーが古典には含まれているとはいえ、それを読んで自分という媒体を通して実行していかなければ意味はありません。
答えを求めようとするのではなく、
先人の教えをどう活かそうか考える力が「古典力」なのかもしれません。
3. 君子の徳は風なり
これは論語に出てくるフレーズなのですが、
「君子の徳は風なり、小人の徳は草なり。草之(これ)に風を上うれば必ず偃(ふ)す」
ちなみに「偃(ふ)す」というのは「風になびく」という意味。
フレーズ全体を現代語に訳すと
「君子の徳は風のようなものなので、良い風が吹けば皆そちらになびくだろう」
ということになります。
要は、
リーダーに徳がそなわっていれば、その人の存在が周囲の人たちをいつのまにか変えていくだろう、ということです!
悪い人を成敗するのではなく、自分の徳を磨いていけということでしょう。
さすが孔子先生ですね…!
周りを良くしていくためには、まず自分から。
これこそ普遍的な教えのひとつかなと思います。
何度も耳にしたことがあるフレーズかもしれませんが、その都度初心に帰れるようわたしは心がけています。
古典力を身につけていくためにも「まずは自分から」を意識していきたいものです。
さいごに
今回は「古典力入門」というテーマであったので、
「古典力を身につけていくにはどうすればいいのか」という側面でわたしなりに読み進めてみました。
本文中には論語と易経から抜粋さればたくさんの言葉が載っています。
とても全部は書ききれず、むずかしい言葉もある。
しかし「わからないことを楽しむ」という術を学べたのが幸いです笑
なんだか、なんとも人間らしい気がして。
AIでは「わからないことを楽しむ」感覚なんてきっと持ってないでしょう。
仕事も勉強もブログも正直、まだわからないことばかり。
たのしむ感覚を忘れずに続けていければと思います。
それでは、また!
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