致知2025年12月号の特集テーマは「涙を流す」です。
総リードより気になったフレーズを一部引用します。
常に悲観を懐きて、心ついに醒悟(せいご)すーーと釈迦は言った。常に深い悲しみを心に抱き、その悲しみを大切にして歩み続ける人はついに悟りに目覚める。
■ 醒悟(せいご)とは:
迷いが晴れて正しい道理や真実を悟ること、反省して悪いところや不十分な点をさとること など
悲しみを大切にする…という考えが自分にはなかったです。大切にするのは良い思い出とか、楽しかった記憶だけなのかなーと漠然と考えていました。
けど、悟れる人(致知に掲載されるような立派な人?)こそ「悲しみ」を捨てずにしっかりと向き合って歩み続けているのでしょう。
そんな歩み続ける人になるためにも今月もコツコツと読書メモを続けていきます。
対談「喜びも悲しみも、すべてを人生のギフトに」を読んで

今回私が選んだ対談は、以下のお二人です。
■ 大山峻護(おおやま・しゅんご)
元総合格闘家、初代ROAD FCミドル級チャンピオン。現在は格闘技を応用した研修プログラム「ファイトネス」を通じてチームビルディング、メンタルタフネスに尽力している。
■ 官野一彦(かんの・かずひこ)
パラサイクリング選手、リオデジャネイロパラリンピック車いすラグビー銅メダリスト。現在はダッソー・システムズ株式会社所属のパラサイクリング選手としてロサンゼルスパラリンピックを目指している。
毎号致知を読むときに「スポーツ選手」とか「冒険家」みたいな方たちの対談ってすごい好きなんですよね。競技や自然と闘う中で生まれてくる「哲学」や「気付き」はとても人生の参考になる気がします。
なので、今回もこの対談を選択しました!
お二人の対談から、印象に残った部分を深堀りしてみます。
- すべてをギフトだと考える
- 人を喜ばせる道=自分を幸せにする道
- ゼロベースでわくわくすることを考える
1. すべてをギフトだと考える
対談のタイトルも「喜びも悲しみも、すべてを人生のギフトに」と書かれてるように、「すべてをギフトと考える」がこの対談のメインの学びかなと思いました。
以下、本文中から引用します。
大山:現役時代には、「すべてを力に」とよく色紙にサインしていたのですが、いまは「すべてをギフトに」のほうが自分の中でぴったりきます。人生の最大の苦難ともいえる難病宣告を受けた時、私はそれを本気で”ギフト”だと受け止め感謝することができた。その瞬間、これまで経験してきた葛藤や苦しみ、流した涙が、上辺でなくちゃんと血肉となっていることを実感し、初めて自分で自分を褒めてあげたいと思ったんです。
難病などの苦しみも「自分へのギフトだ」と思えるようになるには、相当の経験と覚悟がないと到達できないのではないかと思いました。
このスタンスを自分の中で確立できれば、すべての出来事を自分の糧にできるようになりそう。全然かんたんそうじゃないけど。
最近3人目が産まれたばかりで生活リズムが崩れたり、やらなきゃならないこと(書くほどでもないこと)が爆増してモヤモヤすることが多いんですが…そんなことでモヤモヤしてた自分を引っ叩いてやりたくなりました←
子どもだってそれに伴って発生する出来事=すべてギフト
全部自分を幸せにしてくれるギフトなんだな〜と思い直すことができました。ギフトを大切に抱えながら2026年を歩みます。
2. 人を喜ばせる道=自分を幸せにする道
人を喜ばせることが、結果自分も幸せにする。これも当たり前のように感じるけど、日々を何気なく過ごしていると忘れがちなことではないでしょうか。
官野:人のために一所懸命頑張ったことは、何倍にもなって自分に返ってくる。人を喜ばせる道は自分を幸せにする道なんです。
人を喜ばせる=自分を幸せにする道、というロジックは、昔はよく分からなかったけど最近は体感で理解できている気がします。
自分一人で遊びに行ったり美味しいものを食べたりしても、幸せは「その瞬間」だけなので結局また違う刺激が欲しくなる。アドレナリンが出る→幸せをその瞬間だけ感じる→でもすぐ元に戻る→より強いアドレナリンを欲する…みたいな「負のループ」にハマる。
でも「人を喜ばせる」ことはセロトニンとかオキシトシンの分泌(持続する幸せ)に繋がると思うんです。
セロトニンとかオキシトシンには、アドレナリンほどの爆発的な刺激はない。しかし、じわじわと長期的に幸せに繋がる。これが「人を喜ばせる道=自分を幸せにする道」の裏付けなのかな〜と勝手に納得しました。
あと、最近思うのが…よく「近しい人5人の収入の平均=自分の収入」みたいなこと言うじゃないですか?
これって幸福度にも同じことが言える気がしてて。
つまり「近しい人5人の幸福度の平均=自分の幸福度」ということ。なので、自分の周りを幸せにすれば自分も幸せになることができる。
自分を満たそうとしてもいつまでたっても満タンにはならないから、周りを幸せにすることを考えていこうと思います。
3. ゼロベースでわくわくすることを考える
これは特集テーマ「涙を流す」から少しズレてしまうんですが、新年を迎えるタイミングで落とし込みたかったのでピックアップしました。
大山:そんな時、メンタルトレーナーを務めていただいていた山家正尚さんに、「一回過去の実績を全て外しましょう。その上でいま大山さんが一番ワクワクすることは何ですか?」と聞かれたんです。
過去の実績は一旦全部棄てる。その上で「自分が一番ワクワクすることは何か?」を考えてみる。
もうすぐ2025年も終わり、2026年がやってくる。一旦ゼロベースでワクワクすることを考えてみました↓
- 車で家族5人で旅行に行く
- 8月をまるまる休みにする(子どもが小学生になるから)
- 書くことを仕事にする
本を読むことが好きなので、自分でも何か書いて「書くこと」を仕事にできたらいいな〜と思っているんですよね(この記事を読んでくれている出版社の方、お声がけお待ちしております)
過去に縛られないで「ワクワク」を考えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
この記事では、致知2025年12月号「涙を流す」を読んで気付いたことをまとめました。
総リードにもありましたが、「悲しみを大切にできる人になる」が今月のテーマかなと思いました。悲しみを大切抱いて歩き続けられる人になる。
そうなるためには「すべてはギフトである」と考えること。
喜びだけでなく、悲しみさえも「ギフト」だと捉えることができるか?が鍵だと思いました。
正直そんなことはすぐにはできそうにありません…しかし、そういう人を目指して歩き始めることはできそうです。
仕事も育児も楽しめる人になるために「すべてはギフトだ!」と思えるようにコツコツと学びを継続しようと思います。
#致知2025年12月号 #涙を流す
