2023年3月号のテーマは「一心万変に応ず」。
「一心万変に応ず」とは「自分の心が整っていれば、人生のどんな変化にも対応していくことができる」という意味です。
人生にはいろいろなことが起こります。
辛いこと、悲しいこと、思いがけない試練。
そんな変化に耐えられるよう心を整えるために、今月号の致知からも学びを深めていこうと思います。
インタビュー「我が人生、死ぬまで修業」を読んで
3月号の表紙を飾っているのが、この方!
小林國雄(こばやし・くにお)
日本を代表する盆栽作家。内閣総理大臣賞に四度も輝き、文化庁長官表彰を受賞した盆栽の名匠。
小林國雄氏の盆栽には、なんと一億円もの値がつくとのこと。
江戸川区・春花園BONSAI美術館行ってきた。『Bonsai 盆栽』(PIE International)の著者:小林國雄さんが造った美術館。様々な美しい盆栽が観れて満足でした。見よ、この幹達の力強いうねり。https://t.co/xUZdFmrFnp pic.twitter.com/j7r862KsFp
— トミイマサコ (@tomidoron) June 7, 2022
また小林國雄氏は私財を投じて美術館もつくり、今では年間3万5千人もの人が訪れているといいます。
わたしが今月号の小林國雄氏のインタビューから学んだことは、次の3点です。
- 最終的な差はつくり手の品格で決まる
- あらゆるものに好奇心を持って、見て盗む
- 木をたくさん枯らさないと、よい盆栽作家にはなれない
以下で深堀りしていきます。
1. 最終的な差はつくり手の品格で決まる
わたしが今月のインタビューを読んで学んだことの1つ目は、「最終的な差はつくり手の品格の差で決まる」ということです。
本文には以下のように書かれています。
最終的な差は技術力ではなく、つくり手の感性と人間性を合わせた品格にあるのだと学びました。
最近だとインターネット上に情報は溢れかえっており、無料コンテンツでも多くのことを学ぶことができます。
そのため「技術力」では差がつきにくくなっているんですね。
そんな時代だからこそ、最終的な差はつくり手の「感性や人間性」といった品格から生まれてしまうのではないでしょうか。
わたしもですが、何かを極めようとすると「技術」に偏りがちです。
テクニックやスキルといった面ももちろん大切です。
ですが、AIが普及していく未来だからこそ「品格」を身につけるためにも「サボらず致知をコツコツ読み続けないと…」と強く感じました。
でもどうやれば品格は身につくの?
インタビューの中にも書かれていましたが
- 一流のものに触れて感性を磨く
- 素直になってあらゆるものから吸収する
- 致知を読む(読書)
などが品格を身につけるためにも大切な要因です。
2. あらゆるものに好奇心を持って、見て盗む
学んだこと2つ目は「あらゆるものに好奇心を持って、見て盗む」です。
本文には、以下のように書かれています。
あらゆるものに好奇心を持って盗めと。盆栽だけやっていてもダメで、絵とか彫刻とか写真、いろいろな一流のものに触れて、感性を磨かないといけない。
つまり
- 好奇心を持ってあらゆる一流のものに触れて、盗む
- 一流のものに触れないと感性が磨かれない
というロジックです。
これは普段の仕事にも言えるのではないでしょうか。
好奇心が今の仕事に活かせる…ってどういうこと?
何に対しても好奇心を持たず、ずっと仕事しかやっていないと「逆に仕事ができなくなる」というジレンマに陥ってしまう気がします。
なぜなら「相手の心を動かせなくなるから」です。
一流のものに触れたときってやっぱり感動しますよね。
そうしたら「どうやったら人の心が動くのか」を体感できます。そうして「心が動かされた体験」を自分の仕事に活かしていく。
そのためにも好奇心は必須です。
感性をより磨いていくためにも、こどものような好奇心を忘れないようにしたいですね。
3. 木をたくさん枯らさないと、よい盆栽作家にはなれない
今月号のインタビューから学んだこと3つ目は「木をたくさん枯らさないと、よい盆栽作家にはなれない」です。
以下、本文より一部引用です。
一鉢一億円の値がつく盆栽をつくる一方で、これまでに枯らしてきた盆栽も全部で一億円以上あるんです。
盆栽の名匠と言われる人物でも「一億円」以上の盆栽を枯らしている。
つまり、とんでもない量の失敗をしているということ。
「一億円の盆栽をつくれるなんて羨ましい!めっちゃ儲かりそう!」と、その人物の成功した面だけを見てしまいがちです。
けど本当に学ぶべきは、成功の裏側。
現在の成功の裏側には、どれくらいの努力や失敗があったのか。
わたしがマネしないといけないのは「一億円分の盆栽を枯らす」くらいの努力量なんだと思います。
現在の目標に対して失敗の量は足りているか?
今月で2023年は早くも1/4が終わろうとしていますが、「目標に対して失敗の量は足りているか」を基準に振り返っていきます。
まとめ
この記事では、致知2023年3月号「一心万変に応ず」を読んで気付いたことをまとめました。
小林國雄氏のインタビュー「我が人生、死ぬまで修業」を読んで学んだことは以下の3点です。
- 最終的な差はつくり手の品格で決まる
- あらゆるものに好奇心を持って、見て盗む
- 木をたくさん枯らさないと、よい盆栽作家にはなれない
ここ最近では、ChatGPTを中心にAIが流行しています。
今後このAI化の流れが加速する中で、感性・人間性・好奇心のようなものがますます大切になっていくのではないでしょうか。
わたしも、人生死ぬまで修業する予定。
来年度も引き続き致知から感性や人間力を盗んでいこうと思います。
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