致知

【致知2019年9月号】特集テーマ「読書尚友」を読んでの感想

今月号の特集テーマは「読書尚友(どくしょしょうゆう)」です。

この言葉は吉田松陰が玉木彦助(たまき ひこすけ)に与えた「士規七則(しきしちそく)」の中に出てきます。

読書尚友とは

人が歴史を学ばず、過去の偉人を自分の師としなければつまらない人間になってしまう

という意味になります。

 

ちなみに「尚友」とは、昔の書物を読んで優れた古人を友人とすることを意味します。

どんなに昔の人で、直接会うことはできなくとも、その人が残した言葉や生き方などから学べることは多くありますよね。

わたし自身、この致知という雑誌からもたくさんの人から学びを得ることができています。

 

先輩たちが経験したことをまとめてくれたものを、自分の人生に活かさない手はないですよね。

自分の人生だけで経験できることなんてたかが知れてます。

読書を通じて良き師や良き友と出会うことは、とてつもなく価値のあることなんですね。本屋さんに行けばそんな本が1000円とか2000円で売ってます。

こんな言い方はアレかもしれませんが、ものすごくコスパ良くないですか?笑

自分の人生のロールモデルを多く見つけるためにも、読書を通じて尚友を探していきたいですね。

対談「読書こそが人間教育の原点」を読んで


今回読んでいく対談はこのお二人です!

九州大学名誉教授
井口潔(いのくち・きよし)

ことほぎ代表
白駒妃登美(しらこま・ひとみ)

井口氏は今日に至るまで、生物学的な観点から人間教育のあり方を研究され続けてきました。

また、白駒氏は「博多の歴女」として現在では講演や歴史講座を年間200回も行っているそうです!

ちなみにわたしも白駒先生の講演を聴いたことがあるのですが、白駒先生の美しい歴史講座に涙が溢れたのも記憶に新しいです。

そんなお二人が語る「人間教育の原点」である読書の真髄とは一体…??

これから子育てを予定している方や、先生にも読んでほしいなと感じた内容でした!

 

1. 感性を育むには


植物にたとえると、感性こそが根っこであり幹である。知性は枝葉である。

と、井口氏は言います。

現代の教育は知性ばかりに重点が置かれ、感性を育む意識があまりないそうなんですね。

しかしそうなってくると、幹がしっかりしてないのに枝葉ばかり茂っても全体が安定しなくなります。

だからこそ、生きる力である「感性」を磨く必要があるのです。

 

感性ってめちゃくちゃ大事なものですよね。

これからの時代は、知性より感性の方が重要になってくると感じています。

これまではどれだけ知性を持っているのかという点が評価の軸だったかもしれませんが、

これからは心とか感性とか、目に見えない部分を察せる能力を持った人が必要になってくるのかなと思います。

 

知識はどうやってもグーグルには勝てないわけですし、AIと勝負しても将来的には負けてしまうでしょう。

なので機械で代替できない感性とか、人間力を持った人っていうのはより必要とされる未来がやってくるのではないかと。

わたしだって、感性いいリーダーにはついて行きたいって思いますし。

 

自分が今いる環境は誰が作ってくれたのか?

今読んでいる雑誌にはどんな苦労があって作られたのか?

そういった一つひとつのこともあたりまえにしないようにしていきたいですね。

 

それでは、どのようにして感性を育むのか?

次の「目的を持たず、結果を求めず」を参考にしてみてください!

 

2. 目的を持たず、結果を求めず


一番いいのは「幼少期に感性を育んでおくこと」だそうです。

しかし、

「幼少期なんて何十年前のことだよ…そんな物心つく前の話されても無理ゲーだろ…」

と思う方も少なくないかと笑

そんな方に朗報!

井口氏が言うには大人になっても感性を育むことは可能だそうですよ!

 

それは「長い間読み継がれてきた古典に触れる」ことだそうですが

ポイントは「目的を持たず、結果を求めず、丁寧に読むこと」なのだとか。

目的を持たずに読書していいの??とわたしは思いましたが、それこそ我々が勝手に思いこんでいる習慣なのかと感じました。

 

この文章から何か知識を得てやろう…とか

この本から何をビジネスに応用できるだろう…などという視点で読むとどうしても「知性」を育む読み方になってしまいます。

別に悪いことではないと思いますが、たしかにこういった読書で感性が育つかと言ったら微妙なところですね。

 

目に見えない著者の魂を感じ取るように読書をすることをわたしも実戦してみたいと思います。

なので、ぜひこのブログも目的などを考えずに読んでいただけるとうれしいです笑

「目的を手放すこと」も時には必要になってくるようなので、その練習がてらやってみてください!

 

3. プラスばかりに偏る世の中


今の世の中はプラスに偏り過ぎているのではないか、と白駒氏は言います。

読書に関しても、本屋さんを見れば仕事や勉強に役立つもの、自分の背中を押してくれるものばかりが注目を集めています。

しかし、本来日本人が求めてきたのは「中庸(ちゅうよう)」なんだとか。

中庸とは「偏らず中正なこと」を意味します。

 

つまり、人生には悲しみもあるのに最近は喜びだけにフォーカスされすぎているというのです。

今回は読書がテーマなので、読書においても「喜び」や「悲しみ」をテーマにした本をバランスよく教育に用いていくべきだというお話がありましたが

これは何も読書に限ったことではありませんよね。

ヒトにおいても喜びと悲しみを両方知っている人の方が成長されている気がしますし、両方をしっかり受け止められる方はやはり強いなと。

 

じゃあなぜプラスにばかり偏っているのかと言えば、それはその方が世間にウケるからだと思います。

視聴率が取れたり、本の売上が上がったりするからどうしてもそっちの方向に偏らざるを得ません。

しかし子どもを育てたり、部下を教育する立場にある人こそプラスの面だけでなくマイナス面もしっかりと伝えていく必要があるのかなと感じました。

 

4. 知性と感性の大調和時代

人間の時代は大きく3つに分けられるそうです。

第1期 : 14〜16世紀
第2期 : ルネッサンス〜今日まで
第3期 : これから

第1期は、神との対話が重要であったため「感性」の時代と言われていました。

それに対して第2期は物質文明の時代であり、とにかく「知性」が優先されてきた時代だったんですね。モノを大量に、効率よく生産するためには知性が必要ですから。

そして、これから迎える第3期は「感性と知性の大調和」の時代!

知性だけではやっていけず、感性も合わせて必要になってくるというのです。

 

モノが溢れている世の中では、やはりモノの価値というのは何もしなければどんどんと下がっていってしまいます。

だからこそ目に見えない経験とかストーリーに価値が置かれていくのではないでしょうか。

ただモノを売るのではなく、そこにストーリーを追加してお客様により響くようにするなどなど。そういった行動をするのに必要なのが感性なのだと思います。

 

目に写っていないものを感じ取るチカラ、なんだか星の王子さまみたいな話ですが、をいかに重要視できるか。

そこがこれから会社でも個人でも大切になってくるのではと感じました。

利益を出すことが大切なのは十分に理解しているのですが、多くの人が知性でお腹いっぱいの中でどれだけ「エモい」行動が取れるのかが大切なのだと思います。

 

さいごに

「読書こそが人間教育の原点」というタイトルの対談より、

・知性より感性が大切
・目的や結果ばかり求めすぎないこと
・プラスの感情ばかりに偏らないこと

などを読み取ってきました。

感性が大切だと分かっていてもすぐに切り替えることってむずかしいですよね。

特に今はまだ知性を武器に生き抜いてきた人がたくさんいるので、なかなか受け入れてもらえない考えだと思います。

大きい企業だと考えを変えるには長い時間がかかりそう…

けど成功している個人や会社の多くは「目に見えない部分」や「一見利益にならないこと」に注力しているのではないでしょうか。

まずはわたしの「感性」を磨くところから始めていこうと思います。

それでは、また!

ABOUT ME
かない
普段は化粧品研究開発をしている兼業ブロガー。将来の夢は本を出版することと、ラジオに出演して笑いを取ること。