致知

【致知2026年1月号】特集テーマ「拓く進む」を読んでの感想

致知2026年1月号の特集テーマは「拓く進む(ひらくすすむ)」です。

総リードより気になったフレーズを一部引用します。

拓くというと、人はその対象を外に向けがちだが、「一番の辺境(低開発地)は、実は自己なのではないか」と安岡正篤師がいっている。

拓く、という言葉はどうしても外に向けてイメージしてしまいがち。でも、未開拓の部分というのは自分の内側に広がっている…という発想はありませんでした。

だからこそ「致知」のようなコンテンツに触れて自分の「内側」を鍛えて(磨いて?)いく必要があるのかと思います。

今月も学びになったポイントをまとめてみます。

特集「安藤百福|時代を切り拓いたその信念に学ぶ」を読んで

今回私が選んだのは、以下の筒井氏が書かれた特集です。

■ 筒井之隆(つつい・ゆきたか)
60年日清食品入社。秘書室長、広報部長、宣伝部長、マーケティング部長、常務取締役を歴任。安藤百福発明記念館横浜(カップヌードルミュージアム横浜)前館長。

世界初の即席麺「チキンラーメン」や、世界初のカップ麺「カップヌードル」を生み出した日清食品創業者の安藤百福氏。その安藤百福氏の傍に22年間仕えたのが筒井氏です。

私は新卒で研究職に就いて研究者として社会人をスタートしました。というのもあって、こういう研究者の話も大好きです。

成功している研究者はみんなそうですけど、やはり「執念」がすごいなぁと感じます。

以下、印象に残ったポイントを深堀りします。

  1. 仕事を「戯れ化」する
  2. 私はラーメンを売っているのではない
  3. 転んでもただでは起きるな、土でも掴んでこい

1. 仕事を「戯れ化」する

今回の記事では安藤百福氏の名言だらけだったので、今回深堀りする内容も全部安藤氏の名言ばかりです。

筒井氏も一番始めに語っていた以下の言葉はかなり印象的でした↓

「仕事を戯れ化せよ」という言葉です。 我を忘れて夢中に働くための最上の方法は戯れ化する、つまり遊び心を持つこと。そのためにはまず、自分で仕事を企画立案する。

仕事と戯(たわむ)れられたら最高ですよね…そうなったらほぼ遊んでいるのと変わりません。

これを書いてて思ったんですが「仕事=ツラいもの」と捉えてしまっているのは自分の責任な気がしました。「仕事=遊び」って捉えることもできるのに、知らないうちに「仕事=ツラいもの」と認識していたなーと。

「仕事=遊び」にするためのポイントは「自分で仕事を企画立案する」ことだ、と安藤百福氏も言っています。

会社員時代は「自分で企画を立案する」ってやったことなかったんですよね。そんなことしても上司から「めんどくせぇヤツだな」と思われそうでしたし。

けど、独立してフリーになった瞬間「企画を立案することの大切さ」を身に沁みています。だって自分から提案しないと何も始まらないから。

まだまだ「企画立案」のスキルなんて全然ないんですけど、安藤百福氏も言っているので2026年は企画立案の力を磨いていこうと思います。

2. 私はラーメンを売っているのではない

以下、本文から引用します↓

また「私はラーメンを売っているのではない。お客様に時間を提供しているのだ」とも教えられました。家庭でラーメンを一から作ったら三十分はかかる。これを僅か三分に短縮したことを誇りとされていたのです。

これも印象に残った安藤百福氏の言葉。これは全ビジネスマンが心に留めた方がいい言葉な気がします。

ガッツリとカップラーメンを販売して売っているにも関わらず「私はラーメンを売っているのではない」という言葉にハッとさせられます。ラーメンではなく「時間」を提供しているのだと。

これは商品を売っている人は自問自答した方がいいのではないでしょうか?

  • 自分が売っている商品・サービスは、本当にその「商品・サービス」を売っているのか
  • 今売っている商品の本質価値は何か

これらをもう一度見直した方がいいなと思いました。見直しても分からない場合はお客さまに直接訊いてみるとか。

3. 転んでもただでは起きるな、土でも掴んでこい

3つ目の印象に残ったポイントも安藤百福氏の言葉です↓

「発明は閃きから。閃きは執念から。執念なきものに発明はない」
「転んでもただでは起きるな。そこらへんの土でも掴んでこい」

時代を切り拓いたり、自らの道を切り拓いたりする人っていうのはやっぱり「執念」がすごいんだろうなと思う。

安藤百福氏は「仕事と戯れることが大切」とも言っている。「戯れる(=遊ぶ)」と「執念」って相反するように感じるけど、力のベクトルは同じだと思っていて。

きっと「真剣に遊ぶこと」が「執念」と呼ばれるんじゃないかなぁと思う。

だから失敗して転んでも「土でも掴んで起き上がってやるぜ(ニヤニヤ)」というテンションで再度挑戦できる。安藤百福氏もそうだったんだろう。知らんけど。

まとめ

この記事では、致知2026年1月号「拓く進む」を読んで気付いたことをまとめました。

今回の学びをまとめると

  • 真剣に遊ぶことを意識する
  • 仕事で真剣に遊ぶために、まずは自分から「立案」する
  • 自分の商品の本質価値を見直す

の3つです。

安藤百福氏については「インスタントラーメンを作った人」くらいしか認識はなかったのですが、戦中に拷問されたり、GHQに捕まったり…47歳で全ての財産を失ったりとかなりのどん底を経験されている方でした。

けどそこから自宅の裏庭に小屋を建てて保存できるラーメンの研究を始めるわけですが…これを知ってしまったら、どんな状態でも「その人次第で開発ってできるんだなぁ」と思わされてしまいます。

安藤百福氏のこの言葉も好きなので最後に付け足します↓

「いつも心の窓を開けておけ。すると他の人には見えないものまで見えてくる」

子どものような好奇心を忘れず2026年も過ごすこととします!

#致知2026年1月号 #拓く進む

ABOUT ME
かない
普段はメディアディレクションをしている兼業ブロガー。将来の夢は本を出版することと、ラジオに出演すること。